鋳物材料・アイメック
【ベトナム鋳物の歩き方】第9回 ベトナムの鋳物調達における金森産業の強み
当社のベトナム駐在員が執筆した「ベトナム鋳物の歩き方」を、数回にわたり連載してきました。
今回は、連載最終回のレポートをお届けします。
第8回はこちら:ベトナム鋳物調達の流れ
弊社は、ベトナムでの鋳物調達について次のような強みを持っています。
1) ベトナム語が堪能な日本人スタッフが駐在しています。
ベトナム語に堪能な日本人スタッフがハノイ事務所に駐在していますので、ベトナム人との意思疎通が図れます。日本人スタッフは鋳造用語も理解していますし鋳物の知識もありますので、ベトナム人との齟齬はあまりありません。
2) ベトナム鋳造工場に対し鋳造技術指導が出来ます。
当社には、鋳造歴50年以上の鋳造アドバイザーがいます。
日系、ローカル問わず、鋳造方案、不良対策等について適切なアドバイス、指導を行っています。
またハノイ事務所には鋳造に30年以上関わっている日本人スタッフも駐在していますので、不良対策などのアドバイスも日常的な営業活動の中で行う事ができます。
そういう活動を行う事で、極力不良鋳物を日本に送らないようにしています。
3) 金森ベトナムは鋳造材料の販売を行っています。
金森ベトナムはHai Phong港に保税倉庫を借りており、日本や中国、韓国の鋳造材料を日系鋳造工場、ローカル企業に販売しています。
日系鋳造工場は鋳造材料を日本から20FTコンテナで持ってきています。
「この材料が必要だから」という事で取り寄せようとしますが、20FTコンテナを仕立てる為に、当面不必要な材料も購入しなければならないという状況に陥っておられました。
この点、金森ベトナムの保税倉庫品を使用すれば1か月に使用する材料を適数だけ購入する事が出来、ユーザー様は過剰な在庫品を無くすることが出来ます。
また緊急対応も可能ですので、ユーザー様には喜ばれています。
4) 日本とベトナムとの意思疎通が容易です。
日本企業様には日本の金森産業の担当者が訪問させていただき、ご希望の内容を確認します。そのヒアリング内容を金森ベトナムに確実に伝え、ベトナム鋳造企業と打ち合わせを行います。その打合せ内容については確実にフィードバックいたしますので、食い違いを起こす事はありません。
また、必要に応じて金森ベトナムの担当者が日本に出張してお打合せ致します。もちろん、ベトナムにいらっしゃってのお打合せも大歓迎です。実際の製造現場でお打合せさせていただくことで、コミュニケーションギャップを最小限に抑えることができます。
「ベトナム鋳物歩き方」と題してご紹介した本連載はいかがでしたか?
ベトナム鋳物にご興味ありましたら、当社鋳材部までお気軽にご相談ください。
文章:金森産業ベトナム有限会社 高島 毅