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父親から子供への就職アドバイス:私が息子・娘に伝える3つのポイント

この記事をご覧になる方は、就職や転職について考えている方が多いと思います。
私の息子・娘たちが就職のアドバイスを求めてきたときに、どのように答えるか考えてみました。
(なお、私の子供は小学生、幼稚園児なのでまだ具体的に就職のアドバイスを求められたことはありません。また、代々商家の家系で、「会社員は世を忍ぶ仮の姿」と考えているので、一般に適用できるものではないかもしれません。)
 
私のアドバイスは、
  1. 客商売(出来れば「営業」)を経験しろ
  2. デカい仕事をしろ
  3. 同業・取引先はやめろ
になると思います。
 
  1. 客商売(出来れば「営業」)を経験しろ
ビジネスパーソンとして「お客さんに何かを買ってもらう」という経験は必要不可欠だと思います。
何故なら、財・サービスに値段を付けるのは売り手ですが、その値段の価値があるか否かを判断するのは買い手だからです。
どんなに良い財・サービスだたっとしても、お客さんにその価値を伝え、納得して買って頂かないとビジネスとは言えず、ただの自己満足で終わってしまいます。
お客さんの反応(感謝もあれば、叱責もあるでしょう)をダイレクトに感じる、お客さんに自分の提案を採用頂くという成功体験を持つことが大切です。
 
殿様商売が出来るような独占的な商材や、画一的な売り方が求められる商材よりも、自分なりに考えてお客さんに提案するような仕事が良いでしょう。
念のため申し添えると、客商売は、飲食業や小売業、営業に限るものではありません。弁護士や会計士、コンサルも一種の客商売だと思います。
 
  1. デカい仕事をしろ
「会社員は世を忍ぶ仮の姿」とは言え、給料は高い方が良いにこしたことはありません。
 
給料を支払う側から見ると、儲かっていないと(原資が無いと)高い給料は支払えません。
そして20数年社会人をやって痛感するのは、「デカい仕事をしないと儲からない」と言うことです。
 
例えば、不動産業の仲介手数料は一般的に3%です。ですが、田舎で2, 3千万円のマンションを売るのも、港区で2, 3億円のマンションを売るのも、手間はさほど変わらないのではないでしょうか。(少なくとも、客の立場からはそう感じます。「掛けられる手間」は違うかもしれませんが。)
3億円の物件を1%の手数料で仲介してもらったこともありますが、それでも手数料は3百万円。3千万円のマンションを3%の手数料で仲介した場合の手数料(90万円)と比較してどちらの方が「儲かる」でしょうか?
 
一点注意したいのは「デカい仕事」を何人でやるかです。
同じ「1億円の仕事」でも100人でやるのと、3人でやるのでは、一人当たりの儲けが全然違います。
また、関与する人数が増えると分業の細分化が進み「自分が関与するのは、大きな案件のごく一部。全体像は報道で知る。」ということもあり得ます。
 
20代のころに数千億円規模のM&Aに関わり、最後の価格交渉に数十人の交渉チームの一人として同席させてもらったことがあります。全体像は、、、さっぱり知りません。私が知っているのは、価格交渉で使う資料を私がいたチームで作成し、(因果関係は判りませんが)買い手から最後の譲歩を引き出すことができたらしいということだけです。
(「らしい」というのは、実際の価格交渉は水面下で終わっていて、私が出た「最後の価格交渉」は儀式の場に過ぎなかったためです。)
 
本音を言うと、小~中規模の仕事の方がやりがいがあり、オーナーシップ(当事者意識)をもって仕事ができると思います。
関係者が少ないので一人が関与する範囲が広く、全体を把握することが容易で、変わった仕事も多く、自由度が高いからです。
(全社的な収益インパクトも会社からの注目度も低いのでプレッシャーが少なく、伸び伸び自由に仕事出来る。)
 
「仕事の大きさ」と「やりがい」「オーナーシップ(当事者意識)」の最適なバランスを目指したいところです。
 
  1. 同業・取引先はやめろ
これは、わが子(及び商売をされているご家庭の方)に向けたアドバイスです。
長い人生の中で、家業や関連する業種に携わる機会はどれだけでもあります。
一度しかない人生なのですから、いろんな経験を積んだ方が良いと思います。
 
コネ入社なんて、論外です。自分の力で頑張りましょう。
同業・取引先に行って良いのは、他社も経験したうえで研修目的で出向する場合くらいでしょうか。
 
わが子に向けたアドバイスなので、万人受けするものではないと思います。
満足のいく就職活動・転職活動をお祈りしています!
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